ドメインパワーを考えるなら、ロールプレイングゲームにおけるレベル上げのような、ゲーム感覚でとらえると分かりやすいです。
今回は、ドメインパワーについて、そのメリットや上げ方、またチェック方法などをRPGのレベル上げにたとえて、分かりやすく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ドメインパワーとは、サイトの「レベル」
ドメインパワーとは、そのサイトがどれだけ信頼できるかを数値化したものです。サイトがもつ「レベル(Lv.)」と言い換えてもいいでしょう。たとえば
- 運営期間1カ月、不定期更新のサイトA
- 運営期間10年の、毎日良質なコンテンツを更新しているサイトB
がある場合、より説得力があるのはサイトBではないでしょうか。

これは、経験値からくる信頼性が高いためです。Aと比較したとき、良質なコンテンツを10年間毎日発信しているという事実を、人は評価します。
サイトも同じです。
そのサイトが持つレベルを、客観的な信頼性として数値化したものがドメインパワーとなります。
「ドメインパワー」はGoogleの正式な用語ではない
かつてGoogleの公式ツールでも、ドメインパワーを計測できるものがありました。しかし、2016年にツール提供が終了して以降、各サイトのドメインパワーをGoogle基準で知る術は現状ありません。
ただし、ドメインパワーの概念は残っており、各マーケティング会社などが独自に開発したツールで疑似ドメインパワーを知る方法があります。有名なところでいうと、MOZというアメリカの企業が提供している「ドメインオーソリティー(Domein Authority:DA)」という指標がありますが、当サイトでは便宜上、MOZのDAをドメインパワーと表記します。
ドメインパワーを上げる2つのメリット
ドメインパワーを上げるメリットは、大きく2つあります。
レベルを上げることで、さまざまな技や魔法が使えるようになるのと同じです。
より早く検索結果に反映される
たとえば、まったく同じコンテンツを、ドメインパワーが高いサイトと低いサイトで同時にアップしたとき、先に反映されるのはドメインパワーが高いサイトです。

Googleは基本的にページ単位で評価をくだし、検索結果に反映しています。しかし、サイト単位で評価しないわけではありません。
特に、Google上にまだ情報が少ないコンテンツ(時事問題やイベント関連のコンテンツ)に関しては、どのサイトが発言しているかも重要視されます。(情報がGoogleに集まれば、最終的に内容の良し悪しで決まります)
より早く登録されれば、その分多くの人のアクセスを獲得できるチャンスが増えます。
客観的な信頼性が増す
レベルとはつまり、サイトの客観的な信頼性であるとお伝えしました。
信頼できるサイトは、被リンク獲得のチャンスも相対的に多いです。有益な被リンク獲得はドメインパワーを上げるので、
ドメインパワーの高さから、信頼できるサイトとみなされる
↓
有益な被リンクが集まる
↓
またドメインパワーが上がる
↓
有益な被リンクが集まる…
というような、好循環が生まれます。
ドメインパワーの上げ方は、経験値の貯め方を知ればいい
勘違いしてはいけないのが、「サイトの年齢=経験値」ではないということです。
ただサイトの開設から年数が経っていることが評価されるのではありません。ただ歩くだけでは経験値が貯まらないのと同じで、モンスターを倒したり、冒険をしたりするなど、いくつかの努力をする必要があります。
以下の2つを実践することで、サイトのドメインパワーは自然と上がっていきます。
良質なコンテンツを発信し続ける
良質なコンテンツとは、ユーザーの疑問や悩みを解決する有益なコンテンツのことです。
Googleでは、これを
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness (権威性)
- TrustWorthiness (信頼性)
の頭文字をとってE-A-Tと呼んでいます。
ほかのどのコンテンツにもない専門性、権威性、信頼性があることこそ、良質なコンテンツとして評価対象となる、とうたっています。
ドメインパワーを上げるには、地道に質のいいコンテンツを発信し続けることこそ、近道となります。

モンスターを倒してレベル上げするのと同じです。
有益な被リンクを集める
たとえば、とても権威のあるドクターに紹介されている論文は、信頼性が増します。
サイトも同じで、高いドメインパワーを持つサイトからリンクされると、その分自分のドメインパワーが上がります。
SNSなどを駆使して、質のいい被リンクを集める工夫をしてみましょう。
ただし、注意したいのは、あくまで有益なリンクを受けるためには、良質なコンテンツを発信していることが大前提です。
有益な被リンクを集めたいなら、まずは良質なコンテンツを発信することを意識しましょう。
無料で使えるMOZBarで、ドメインパワーをチェックしよう
いくつか方法がありますが、ここではアメリカの企業MOZが提供する、「MOZBar」という無料ツールを紹介します。
(MOZのサイトでも計測はできますが、無料期間は30日間と限られているため、今回はMOZBarを紹介します)
MOZBarダウンロード手順
MOZBarは無料でGoogle chrome拡張機能として利用できます。ダウンロード手順は以下の通り。
ダウンロード手順
①Google chromeでMOZBar公式サイトにいき、画面中央の「Download MozBar Free」をクリック
②Google chromeウェブストアページの画面右上「chromeに追加」ボタンをクリックし、「拡張機能を追加」
MOZBarの使い方
使い方
①計測したいサイトを表示している状態で、右上のMozBarボタンをクリックしてオン(水色の状態)にする
②各表示を確認する

(検索窓の横の青いMマークがMOZBarボタンです。画像右上、赤丸で囲ってある部分)
MOZBarの見方
MOZBarでは、主に3つの要素を簡単に確認できます。
PA(ページ・オーソリティー)
ページ単体の強さのこと。0~100で表示される。
DA(ドメイン・オーソリティー)
ドメイン自体の強さのこと。0~100で表示される。
※いわゆるドメインパワー
Spam Score(スパムスコア)
スパムかどうかの危険性を表したもの。
ちなみに当サイトは
PA:5
DA:1
(2020.7.17時点)
でした…まさにレベル1です。
ドメインパワーはあくまで指標の一つ
経験値を貯めることで、少しずつレベルが上がります。つまり、サイトを有益なものに改良し続けた結果、自然とドメインパワーが上がるのです。いきなりボスは倒せません。
また、ドメインパワーはあくまで指標の一つです。そのサイトによって、何がしたいのかを見失ってはいけません。
レベルのみにとらわれず、本来の目的を失わないように、良質なコンテンツを発信していきましょう。