【現役に聞いた】ITエンジニアは本当に”キツい”?理由や環境を抜け出したいときの方法

ITエンジニアはつらいよ

昨今では働き方改革にはじまり、労働環境の改善はもちろん、高収入を目指せる職種に変化したITエンジニア。

でも、ホントに環境は改善されたのでしょうか。一昔前までは、新3K(きつい、厳しい、帰れない(または給料が安い))といわれてきた職種です。

この記事では、実際にITエンジニアとして勤務される方の話をまとめながら、ITエンジニアを取り巻く環境のリアルをお伝えします。
現状がわかれば、ITエンジニアとして働く不安も解消されますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ITエンジニアがきつい仕事といわれる4つの理由

将来性や需要が高く、スキル次第で高収入も目指せるITエンジニア。

リモートワークとも相性がよく、ワークライフバランスもとれそうなのに、なぜきつい仕事のイメージがあるのでしょうか。

残業時間が多いイメージがある

プロジェクトの終わりが見えない過酷な労働環境(状況)を指す「デスマーチ」という言葉が、システム開発の現場から生まれたことから、未だにITエンジニアに対して残業時間が多いイメージを持っている人は大勢います。

実際、短納期のプロジェクトやトラブル対応で、終電間際や日を跨ぐ勤務になることも珍しくありません。

ただし、ある企業が実施した「IT業界における「残業」に関するアンケート」によると、ITエンジニアの平均残業時間は20~25時間程度であり、月20日勤務であれば、平均して1日1~1.5時間程度であることがわかります。

1日1~1.5時間程度の残業時間が多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、残業時間は所属企業や所属部署、エンジニアタイプ、繁忙期、あるいは役職など状況によっても異なるので、もし就職や転職を考えている場合には、きちんと企業研究を行うようにしましょう。

常に学び続けることが大切

IT技術の発展は目覚ましく、それゆえに流行り廃りが多いのも事実です。1年前の技術や製品およびサービスが、まったく通用しない・古いと感じてしまうことも、珍しくありません。

あらゆる職種において、需要ある人材であり続けるために学びは重要です。中でも、ITエンジニアは、アンテナをしっかりと張り、常に最新の情報を押さえ続ける必要があります。

新しい情報や技術をキャッチすることを意欲的に行える人は問題ありませんが、学ぶことを大変と感じる人は、ITエンジニアには向いていないといえるでしょう。

トラブル対応による負担が大きい

ITエンジニアは、黙々と画面に向かってプログラミングしているイメージを持たれがちですが、クライアントと打ち合わせや連絡を行う頻度は少なくありません。ときには、キャパシティを超えるような、無理難題な要求を受けることもあるでしょう。

稼働しているシステムに不具合が発生すれば、その対応に追われることもあります。システム関連のトラブルは影響範囲が広いこともあり、休日出勤しなければならない場合も出てきます。

振替休日が正しくとれるかは、現状問題として、企業や現場状況によるといえます。そのためトラブル対応で心身ともに負担も大きいことから、きついと感じてしまいがちです。リフレッシュ制度の充実した働きやすい環境であるかどうかは、就職・転職の際にチェックしたほうがよいでしょう。

仕事内容と収入が割に合わないことがある

ITエンジニアは専門性の高さから、スキルや実績が評価されやすい職種です。見方を変えれば、スキルや実績がなければ収入アップが見込めないということでもあります。

まったくスキルのない場合に、給料が少ないのは納得できるかもしれませんが、不当な評価を得ている場合は、働く意義に疑問を感じる人も多いでしょう。

また、SESで働く場合、クライアント先で働くプロパーと同じ業務をしているのにもかかわらず、所属企業によっては待遇に格差を感じることもあります。

きついエンジニア求人の特徴

所属する企業の違いが、きついといわれる理由の多くを占めているのも事実です。

入社してみたら、あまりにも度を越えた業務内容だった…なんてことがないように、ここではきついといわれがちな求人例を紹介します。

月平均の残業時間が公開されていない

月平均の残業時間が公表されていない求人情報は、長時間稼働である可能性が高いです。求人に応募する際には、事前に口コミや評判を確認するとともに、直接面接で確認するのも方法のひとつです。

面接にて逆質問で確認する際には、角が立たないよう聞き方を工夫しましょう。

平均残業時間がみなし残業の時間以下

みなし残業とは、実際に労働することなく一定時間の時間外労働を行ったとして、基本給にみなし残業代を含めている賃金の支払い制度です。「働かなくても残業代がもらえるなんてラッキー」と捉えてしまうかもしれませんが、みなし時間を超えなければ残業代が支払われないので、時間外労働する際のモチベーションも上がりにくいでしょう。

みなし残業がある企業において、みなし残業の時間設定が高めに設定されていたり、月の平均残業がみなし残業時間よりも下回っていたりした場合は、注意が必要です。

経営者がエンジニア未経験、ITに疎い

会社の風土がトップダウンだと働きにくく感じる可能性もあります。経営者が必ずしもエンジニアを経験している必要はありませんが、経験していたほうが現場の事情を理解できるのは間違いありません。

たとえば、エンジニアの稼働状況を考慮せず、利益を優先して短納期の案件を大量に取るようなことがあれば、作業が追い付かずデスマーチ化してしまうでしょう。あるいは、ITエンジニアはスキルや実績によって評価されますが、それらに理解がなければ、いくら努力してスキルアップしても、それに見合う形で収入アップすることは難しいでしょう。

経営層がITに疎いと、どのサービスや製品が、どのレベルで自社に必要かをわかってもらいづらいです。コストをかけるべきところに必要なコストがかからず、余計な費用だけかさみ、結果的に利益が分配されにくくなります。

昨今では、エンジニアファーストを謳うIT企業も多いので、しっかりと見極めるようにしましょう。

保有している案件の商流が低い

委託開発をしている企業の場合には、保有している案件の商流がどの位置にあるのかも重要な要素です。

二次、三次請けと商流が低くなるほど仲介企業が入るので、その分利益が下がります。利益が低ければ当然、そこで働く従業員への給料も低くなるので、給料に不満を感じやすくなるでしょう。

商流が外からの情報では見えない場合は、面接でどのような商流の案件が多いのか質問してみることをおすすめします。

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きつい環境から抜け出す方法

事前確認を行ってもきつい環境に就職・転職してしまう可能性はゼロではありません。ここでは、万が一そのような環境に陥ってしまった際に抜け出すための方法を紹介していきます。

スキルを身につけ転職する

今後もITエンジニアとして働いていきたい人は、当然ですが、転職することを視野に入れましょう。

その際、可能な限りスキルを身に付けてから転職活動を開始することをおすすめします。ITエンジニアはスキルや実績が評価される職種なので、より良い環境に転職するためには、これらの習得が必須です。

昨今では、一社に入社しスキルが身についたら、また別の企業に入社して新たなスキルを身につけ、スキルアップを繰り返していくようなスタイルも確立されつつあります。

上流工程にキャリアアップ

収入に不満を感じ、エンジニアがきついと思うのであれば、上流工程にキャリアアップすることも方法のひとつです。

一般的に、ITエンジニアの収入は上流工程や管理職になるほど上がっていく傾向にあります。ただし、単純に管理業務分、業務負担が増えるため、自分のキャパシティと折り合いをつけながらキャリアアップを目指しましょう。

社内SEや採用担当、教育係のようなポジションを狙う

これまでの経験を活かした異動も効果的です。

社内SEや採用担当、経験の浅い社員の教育係など、ITスキルを活かせる場所は多岐に渡ります。

IT技術があらゆる業界に浸透している昨今において、こうした求人は非常に多いので、興味がある人はチェックしてみることをおすすめします。

ITエンジニアを取り巻く環境は改善されつつある

一昔前まで、新3Kと呼ばれていたITエンジニアですが、働き方改革や長時間労働が問題視されたことによって、かつての就業環境より大幅に改善されてきてはいます。

しかし、一定数は以前のような過酷な職場も存在することも事実です。

このような環境に身を置かないためにも、本記事で紹介した見極め方や抜け出し方を参考に、ぜひ快適な環境で、これからの世界を担うITエンジニアとして活躍してください。