『マスク』(映画)ジムキャリーが見せる、マンガオブマンガなコメディ

mask

「マスクみたいな映画観たい!」と思えるくらい、笑えるマンガチックなコメディ
『マスク』―The Mask―

2020年以降に観た映画の個人的感想を、ライター目線で書くだけ書いてみるコーナー。

第1回目は、ジム・キャリーが主演を務めるコメディ映画の金字塔『マスク』です。

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概要とひと言あらすじ

タイトル The Mask(邦題『マスク』)
ジャンル コメディ
監督 チャールズ・ラッセル
出演 ジム・キャリー、キャメロン・ディアス
上映時間 101分
配給 ニュー・ライン・シネマ
劇場公開年 1995年(日本)
公式HP Facebook公式ページ

本作オススメ度

4.1
4.1/5

ひと言あらすじ

うだつの上がらない銀行員スタンリー・イプキスが、偶然手に入れた緑色の木の仮面によって、超人的な力を持つダークヒーロー「マスク」に変身する物語。

101分間に1000個くらい笑いどころがあるコメディ

どうにも胃の調子が優れない。

このようなときはないでしょうか。
胃が弱い僕は、往々にしてあります。

何か面白いもので胃の痛みを中和しようということで、アマゾンプライムで笑える映画を探すことにしました。

しかしすでに23時を回っており、時間も時間。
布団の中で胃の痛みにもがきつつ、できるだけ短い時間で終わる映画がいいと思って探していると、「あなたが興味のありそうな映画」でレコメンドされたのが、今回の『マスク』です。

開始5分でジム・キャリーに笑う

結論からいえば、101分の間は本当に胃の痛みをスッキリ忘れるくらい笑わせてもらいました。

開始5分で、ジム・キャリーの机をガンガンひじ打ちする演技にフフッとなります。

そういった細かな笑いのシーンが延々と続く映画です。

マスクがなぜ面白いのかについては後述しますが、ジム・キャリーのアドリブ含む演技が本当にずっと笑えます。

もともとはホラー映画になる予定だった

マスク自体は少し不気味な怪人で、誇張した真っ白で大きな歯や、つるつるした緑色の頭に恐怖心を覚える人も少なくありません。

と、いうのも本作『マスク』は、もともとホラー映画として作られる予定だったからです。

そもそも本作の原作であるアメリカンコミック『マスク』は、サイコパスな作品としてくくられています。
原作中で主人公は、マスクを被ることで、自分の意に反して何の罪もない人たちを次々と惨殺するサイコパスキラーへと変身するのです。

そのような作品を、制作会社の意図と戦いながらも、よりコメディ色の強い本作に仕立て上げたのが、監督のチャールズ・ラッセル(『エルム街の悪夢3 惨劇の館』なども監督)であり、主演のジム・キャリーというわけです。

吹き替え版も面白い

吹き替え版主人公の声役を山寺宏一氏が担当している(ジム・キャリーには大体山寺氏がつく)のですが、そちらでもよかったかもしれない。

吹き替え版マスクを観たのはもう20年以上前ですが、今回観返しても山寺宏一氏の声で再生できる言葉がいくつもありました。「水漏れ注意!」「ホイッチョ!ホイッチョ!」、「絶好調!」なんていうシーンは不思議と今でも頭に残っているものだとしみじみ感じました。

ぜひこれから観るという人は、両方比べてみて、字幕と吹き替えそれぞれにある言葉選びのセンスを楽しんでみるのもいいかと思います。

『マスク』はなぜ面白いのか

たまの気分転換に観る程度なので、それほど映画に詳しいわけではないのですが、映画について書くならそれなりに映画的な視点を持って書いてみようということで、マスクがなぜ面白いのかを考えてみました。

ジム・キャリーとキャメロン・ディアスの対比

まず1つ確実にいえるのが、ジム・キャリーのコミカルな演技とキャメロン・ディアスの妖艶な演技の対比が、面白さを生んでいるということです。

キャメロン・ディアスの演技が妖艶であればあるほど、ジム・キャリーのまさにアメリカンコミックスな演技が際立ちます。
手のひらで転がされている感、結局男ってバカよねというような愛らしさが、万国共通のくすぐりや笑いになっているのだと感じます。

また(驚くことに)、本作はキャメロン・ディアスの女優としてのデビュー作です。ともかく登場シーンから惚れ惚れするほどセクシー。ぜひ観ていただきたいです。

ジム・キャリーのアドリブ力

2つ目には、やはりジム・キャリーのアドリブ力は外せないでしょう。

劇中には、いくつもジム・キャリーによるアドリブが隠されています。主人公の愛犬マイロとの掛け合いのシーン(お金を部屋に押し込むシーン)、暴力団に追われる中でのバルーンアートシーンの下ネタ、ハートの中に煙の矢を通すシーンなど…本当にさまざまあるので、ぜひ探してみてください。

アメリカンコミックスへの忠実なる愛情

そして最後は、アメリカンコミックスへの愛情です。

前述の通り、本作は、アメリカの出版社であるダークホースコミックスの『マスク』を原作としていますが、全体を通してまさにアメリカンコミックスのように描かれています。

驚いたときに飛び出る目や心臓、飛び跳ねたときの効果音、どこに詰め込んでいたのか分からないほどポケットから湧き出るアイテムの数々。

幼いときに観たような『トムとジェリー』的な演出を感じつつも、それでいて大人でも心躍る『アイアンマン』のようなテンポのいいアクションは、監督や演者のアメリカンコミックスへの深い愛情を感じずにはいられません。

マンガが文化として確立されている日本だからこそ、より一層コミックス的な演出には、面白さを感じるように思います。

また、余談ですが、主人公が自分の部屋でマスクを着けて竜巻のようになったとき、背景の落雷が彼の骨格をちょうどマンガのように映し出します。しかし、骨格が映るシーンは10分の1秒しかないので、スローモーション再生でしか見ることができません。落雷で骨が透けるなんてまさにマンガ的表現ですが、このように、誰も気づかないような非常に細かい演出も、アメリカンコミックスへの愛情ととって間違いないでしょう。

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ともかく気分転換したいときの映画

ネタバレすると、話のストーリーとしては「あなたの素顔のままで」的にまとまります。

ただ、僕は映画の中で好きなセリフがあって、「君として会え。そして、マスクとしても会え。どちらも君という素晴らしい人間だ」というシーンが印象深く残っています。

仮面の下では誰もがピュアで、ときに臆病な姿を持ちつつも、作られた緻密な面白さがあれば大いに人を喜ばせたり、笑わせたりすることができる。
映画『マスク』はそんなことを伝えてくれる、かどうかは分かりませんが、ともかく笑える、気分転換に最適なコメディ映画です。

マスクほかジム・キャリー出演作品を「アマゾンプライム」で観るならこちらからどうぞ